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メタルビーズ教室 
by mareemonte





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メタルビーズ教室

・横浜教室
平日行っております。
ご希望の方は
hayatayuko@gmail.com
へご連絡頂ければと思います。
詳細をご連絡致します。

メタルビーズ教室は分教室は一切ございません。





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父の日とモロッコ料理
父の日とモロッコ料理_b0048834_1433960.jpg

土曜は1日早い父の日をモロッコ料理でお祝い。

父の日とモロッコ料理_b0048834_22462375.jpg

新婚旅行はモロッコ、バックパッカーの旅。旅行=冒険と思っている夫はゴージャスでラグジュアリーな旅なんてはなっから頭にない。リュックしょって毎朝5時にはおんぼろバスに揺られて(掛け値なしのおんぼろっぷり。)次の町に移動するというような旅でした。私はショートカットですっぴん、紺のフリースにチノパンでリュックという姿。何度現地の少年に声をかけられたことか。「一緒にサッカーしようよ!」←男じゃないですからー!!

行った時、モロッコは雨季で、雨がそこそこ降っていたんですが、雨の多い日本で生まれ育った私達にとっては別になんてことない雨。なのにどうしてか大型バスが横転してしまい、道っ端に放り出されてしまった。看板も目印もない。ここはいったいどこ?


どうしたらいいかね・・としばらく考えあぐねているとそこに車が。をを!神のご加護、渡りに舟!手を振って必死になって車を停めた。
「乗せてください!」

ということで人生初のヒッチハイク。ヴェールを着ているおばさんのお膝に座らせてもらって(車はとても小さかった)次の町へ移動。で、行った先がワルザザートという町でした。

ワルザザートはなかなか大きな町で(もちろんマラケシュやカサブランカに比べたら比較にならないほど小さいけど)目から鱗級のおいしいカフェがあって、そこで食べたのがレモンチキンタジン。モロッコ旅行中レモンチキンは何度も食べたけれど、ワルザザートのカフェで食べたレモンチキンタジンは格別の味だった。あまりの美味にワルザザートにいる間中、ずっとこればかり食べていたくらいおいしかった。


父の日とモロッコ料理_b0048834_22463482.jpg

ワルザザートの町でモロッコ人が声をかけてきた。
「あんた達、どこに行く?」
「チュニジアの近くの砂漠。」
「どうやって?」
「考えてる。」
「俺にいい考えがある。俺はタクシーを運転している。俺を雇えばいい。連れてってやる。」
「バスで行くからいい。」
「バスは来ない。」
「なんで?」
「バスがまだ横転したままだから、小さな車しか通れない。」
「いや、いい。遠慮しておく。」
「ずっと待っててもバスは来ない。」

夫としばし相談。
「どうする?」
「この人、信頼できるの?」
「いや・・・。あやしすぎる・・。お金ふんだくられそう・・」
「ほんとにバス、来ないのかな。」
「それもあやしい・・・・・。」
「でも実際、ワルザザートにずっといる訳にもいかないよね。」


「あの、話だけでも。」
「じゃあついてきて。オフィスがあるから。」

声をかけてきたモロッコ人が案内してくれた先は本当に個人タクシー会社のオフィスだった。
なかなか綺麗にしている。砂漠の写真や駱駝の写真がパネルになって飾ってあった。

するとモロッコ人がすっと消えた。えー、まじですかー?仲間がたくさんきて身ぐるみはがされちゃうんですかー?と動揺していたらミントティーと薄いビスケットの乗ったシルバートレイをモロッコ人は運んできた。ミントティーの味は砂糖とミントのバランスがとてもよく、ビスケットによく合っていた。なんとなくこの人、信頼できるのかもしれない。ごめん、疑って。

「分かりました。タクシーに乗せてください。」

こうしてハッサンと私達二人、旅を続けることになったのだ。



父の日とモロッコ料理_b0048834_22464751.jpg

そうと決まれば話は早い。すぐにハッサンの運転するタクシーに乗り、チュニジア国境のサハラ砂漠に向かった。少し車を走らせていくと街道沿いに食堂があり、そこで朝ご飯にした。私は野菜の煮込みとクスクス。野菜の煮込みは茄子やズッキーニが入っていて、暖かかった。それをクスクスにかけながら食べる。一緒に食べていたハッサンが突然立ち上がった。「ななな、何?」と驚いてハッサンを見るとタクシーにひとり、戻っていった。「えー!ここでおいてかないでー!」と思ったらお祈り用の絨毯をかかえて戻ってきた。ハッサンは絨毯を店の中でおもむろに敷いて、そこでお祈りを始めたのだった。ああ、なんだか毎日びっくりしてばかりだ。

店では網の上で玉ねぎを焼いていた。
「あれ、何してるんですか?」
「玉ねぎをそのまま網で焼くとおいしいです。」
お祈りを終わったハッサンは何事もなかったかのように食事の続きを始めた。

父の日とモロッコ料理_b0048834_2247194.jpg

「クスクスの時は暖かい野菜の煮込みを一緒に食べます。モロッコにはエキスプレスと呼ばれる素晴らしい鍋があるのです。」
「エキスプレス?どんな鍋?」
「あれですよ。」
ハッサンが指差した所にあった鍋は日本製の圧力鍋だった。

圧力鍋・・・・。モロッコではエキスプレスと呼ばれているのか・・・。

父の日とモロッコ料理_b0048834_22471169.jpg

「ハッサンはいつも野菜ばかり食べてますね。」
「おいしいからです。」
「何が好きですか?」
「玉ねぎとズッキーニです。」
「ズッキーニですか。」
「はい。あれは焼いて食べるとうまいです。」
「焼くだけですか?」
「はい。網で焼くんです。甘くなっておいしいです。」


父の日とモロッコ料理_b0048834_22472065.jpg

私達は無事、チュニジアの国境付近まで行くことが出来、次の朝にワルザザートに戻った。横転したバスの処理も終わっていて、また道が使えるようになっており、バスに乗って次の町へ移動した。

ワルザザートの町で最後に食べたのはもちろん、レモンチキンタジン。それとミントときゅうりのサラダをつけた。


そんなことを思い出しながら献立を決めました。またモロッコに行きたいなあ。ハッサンは元気だろうか。


献立
・レモンチキンタジン
・モロッコ風野菜の煮込み
・玉ねぎのオーブン焼き
・茹でたヤングコーン
・ズッキーニのグリル
・胡瓜とトマト、ミントのサラダ
・ミントティー

花はモロッコの国花であるバラ。
by mareemonte | 2010-06-20 09:26 | パーティー
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