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南へ 野田地図
南へ 野田地図_b0048834_20413479.jpg

3月5日 マチネ
池袋芸術劇場
妻夫木聡 蒼井優 渡辺いっけい 高田聖子 チョウ・ソンハ 黒木華 銀粉蝶 

舞台は火山の火口近くにある観測所。
そこに火口に身投げしようとした虚言癖の女・あまね(蒼井優)が連れられてくる。そしてもう1人。南のり平((妻夫木聡)が観測所に赴任した。



「どなたですか。」
「証明書かなにかあるの。」
「証明している?あなたがあなたであると。」





南のり平であることを証明しろとのり平にくってかかるあまね。そして他の観測所の所員がくると私にこの男が裸になれといったと嘘をつくあまね。あまねに唖然とし、腹をたてる南のり平だが、観測所の所長(渡辺いっけい)はあまねの言うことを簡単に信じてしまう。

観測所でもめている最中も噴火の予兆と見られる地震が頻発。
南のり平は地震のデータを見ながら分析しようとするが、道長(チョウ・ソンハ)は「いつもの地震」と片付け、所長に至ってはデータを見ることもしない。野球を見るので忙しいのだ。

地震が増えている。

微振動を感じる地震を観測しなければいけない、と南のり平が言っているが、旅館の三つ子の姉(高田聖子)がそこに観光客を連れてくる。観光客は天皇の行幸の下見だという。地元の新聞社の記者もくる。
「天皇陛下が訪れることにあたって一言お願いします」
と所長から言葉をもらおうとしている。

天皇陛下が訪れたとなればお墨付きがもらえる。お墨付きは食えないが、お墨付きでは食えるのだ。

天皇の行幸は潰させない。
だから地震で危なくてもそれは知らせない。
天皇陛下の訪問を中止にしてはいけないのだ。
噴火の危険性は隠ぺいすればいい。
なぜならそれは所長が天皇陛下を御案内したいから。
お墨付きをもらえるから。

南へ 野田地図_b0048834_20415349.jpg



私が見たのは東日本大震災の6日前だった。

「まさか、わかんないまま終わる?」と劇の中盤から不安に思っていたことが的中。本当にその通り、その場では半分も理解できず劇は終わった。多分、野田さんの芝居の中でも難しいものだったと思う(いやいや、簡単な野田地図はないけど。一つも。)

現代の火山観測所、富士山が噴火した300年前、第二次世界大戦の頃、どんどんと変わっていく時空。天皇制、マスメディアの功罪、権威のお墨付き、朝鮮半島と日本。嘘と真実、虚構と現実。そして自分は本当に自分なのか。その名前は本当に自分のものなのか。自分を証明出来るのか。そもそも自分を証明するものは正しいのか。今、信じているものは信じることに値するのか。主題になるモチーフを探している間に芝居は終わってしまったのだ。

そして3月11日に震災が起きた。

日本人は信心がない、とよく言われるけれど、それは私は違うと思う。特定の神は信じていないけれど、いろんなものを信じて生きている。例えば揺れない地面。例えば朝になれば陽が昇り、夕方になれば陽が沈むこと。昨日と同じように地面は割れず、津波もなく、普通に家に住めることを信じて生きているんだ。ただ当たりまえ過ぎてそれを信心とは呼ばないだけで。

放射能だってそこら中に飛散したり、地面にしみこんだりしないと信じて生きてきたのだ。
信じていたものが根こそぎひっくり返されるような経験をした上でこの芝居を見たなら、印象が全然違うと思うし、戯曲への理解も深いものになったのだろう。再演があったら是非見たい。こうやって芝居を思い返して考えると現在の現実に気味が悪いほど重なる部分が多いから。

終盤であまねが白頭山から来たと明かされる。
白頭山は北朝鮮にある山で、実際過去に大きな噴火があった火山だ。
そして白頭山は偉大なる将軍様が生誕されたとされる場所である。
題名の「南へ」は北朝鮮からきたあまねが目指す場所なのか。
それとも自分が誰なのか分からなくなってしまったかつて南のり平という名前を名乗った日本人が探す自分自身なのか。


蒼井優は想像とちょっと違った。声帯がまだ強くないのか、声がかすれてガラガラなのが気になった。声量も劇場のすみずみに届く、という感じではなく、一生懸命張り上げる感じ。ただ、立っているだけで佇まいがいいというか、やはり人の目をひきつける何かはある。
運動神経は非常にいい。カンの鋭そうな動きをする人だと思った。
妻夫木君は上手になったなー。

南へ 野田地図_b0048834_20421764.jpg

野田さんは「放射能がくる!」というアエラの表紙に抗議して連載をやめてしまったけれど、結局放射能はきてしまいました。風評被害でもなんでもなく。実害があってもパニックを避けるべきなのか、混乱を恐れずに真実へ突き進むべきなのか。この答えはまだ出ておらず、そして私達は未だその渦中にいます。
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by mareemonte | 2011-07-31 07:45 | 劇やら映画やら
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