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メタルビーズ教室は8月までお休みです。教室の皆様とは秋にはお目にかかれますように。インスタグラムやってます。metalbeadsroom 下の青いアイコンをタップしてください
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メタルビーズ教室

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平日行っております。
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天星小輪・2
天星小輪・2_b0048834_15453829.jpg



一体いくつくらいなのか、まるで分からない。全身から放つオーラと貫禄からいってもそんなに若いはずではなかった。しかし顔には皺一つ、シミ一つない。肌は真っ白であったが、べたりと色で塗り込められたそれではなく、張りがあり瑞々しかった。内側から光を当てているようだ。
一分の隙もなくセットされた髪は明るい栗色に染められている。銀糸が織りこめられている深い赤のシャネルスーツはまるで誂えたかのようによく似合っており、スーツの下にはとろりとした質感の乳白色の丸首のインナー、そしてそこからのぞく首には夜露に濡れたようにしっとりと光る翡翠がかかっている。


「遠い所をわざわざ有難う。どうぞ、お入りください」


ダイニングルームに通された。
私は心の中で大きなため息をつく。まるで映画のセットだ。艶のある銅色の長く大きなテーブル。椅子は12脚。左の壁側には金の額に入った中国美女の絵画。右の壁側には中国シルク絵画で出来た屏風が立てられており、角にはランタンが飾ってある。

「この、ランタン、明代のものですか?」
「あら?お詳しいのね」


友人がチャイナエアラインの客室乗務員のテストを受ける際に中国史の筆記試験があるというので、上野でやっていた明・清時代の美術展につきあったことがある。そこでこれと同じようなランタンを見たのだった。そう、全く同じような。

「このランタン、日本の美術館で見たんです」
「ああ、そうなのね。これは明代の龍燈といってね。一番権力のあるものだけが持てたものなのです。さ、お座り下さい。」

椅子に座るとテーブル越しに窓から見える景色が目に飛び込んできた。よく絵はがきで見る香港の景色そのものだ。

「絵はがきみたいですね」
マダムは笑う。
「絵はがきはこの山のもう少しあがったところから撮ったものが多いんですよ。」


「この度はお時間をとってくださってどうも有難うございます。返還直前で何かとお忙しいですよね。」
「そうですね。いろいろと。昨日私は北京から戻ってきたばかりなの。」
「北京ですか。」
「そう。北京で美容学校を開くのでね。」







「遅れてしまってごめんなさい」
そういいながら部屋に入ってきた女性を見て驚いた。なんて奇麗な子なんだろう。
「お嬢様ですか?」
「そうです。今年アメリカの大学を卒業して香港へ戻ってきたの。」

美しい令嬢は挨拶をする。

「モデルとか芸能界とか、そういう道に進まないのですか?」
思わず質問をした私に令嬢は横に首をふりながら答えた。
「それはないです。でも先日シャネルでパーティーがあったんです。その時はボランティアでモデルとして参加しました。私がモデルなどをやる時はボランティアのみです。プロにはなるつもりはないです。」
「ボランティアモデルということは、シャネルのパーティーはチャリティーだったのですか?」
「ええ。ショーの入場料が全てドネーションされました。」
「そうでしたか。でも・・。もったいない。あなたの美貌なら一流のモデルになれます。間違いないです。」
「でもこの子はもうやることが決まってるの。」
令嬢が何か言おうとした時にマダムが答えた。






マダムの後方にさっきのメイドがうろうろしている。
私の目線に気が付いてマダムも自分の後ろを振り返る。
「メイドさん、お二人いらっしゃるんですね。」
「そう。いい子達よ。家族同然に暮らしています。」
にこやかな笑顔で私に対応した途端、さっとメイドの方に顔を向ける。今見た笑顔はどこへいったのか。冷たくて厳しい目であごをしゃくりあげる。メイドはさっと奥に引っ込んだ。
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by mareemonte | 2007-01-18 23:04 | | Trackback
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