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メタルビーズ教室は8月までお休みです。教室の皆様とは秋にはお目にかかれますように。インスタグラムやってます。metalbeadsroom 下の青いアイコンをタップしてください
by mareemonte





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メタルビーズ教室

・横浜教室
平日行っております。
ご希望の方は
hayatayuko@gmail.com
へご連絡頂ければと思います。
詳細をご連絡致します。

メタルビーズ教室は分教室は一切ございません。





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mareemonte@excite.
co.jpまで。内容によってお答え出来ないこともありますのでご了承下さい



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新宿・1
新宿・1_b0048834_11442077.jpg




「いらっしゃああああああああああい〜〜〜〜〜」
ドアを開けたら短いおかっぱ頭で、その上には大きなリボン、殴られた後みたいな青いアイシャドーにつけ睫毛、どぎついピンクのリップ、着ているものは素肌に割烹着、その下にはイチゴ模様のフリフリのついたどでかいパンツという出で立ちの金魚ちゃんが立っていた。ここは新宿二丁目の「素肌に割烹着バー」だ。




金魚ちゃんの店はいわゆるきれい処揃えのゲイバーではなく、見た目はいろもの揃いなのだけれど、客を落としておきながら救い上げ、最後は立てる会話、お酒を勧めるタイミング、見た目のすごさに初めは固まっている客もそのうち店のキャストのペースに巻き込まれ大笑いして店を出る。そんな店だった。中でも店のオーナーでもある金魚ちゃんの話術の洗練は水際立ったもので、金魚ちゃんと喋ることが目的の顧客が何百人とついていた。その店をたたむという。






「えーっ。なんでーっ。この店、こんなに流行ってるじゃない?」
「うん。そうなんだけどね。優子、明日時間ある?」
「えーと、夕方からインタビューがあるから、その前だったら」
「じゃあ、お昼でも一緒に食べない?」
「いいよ。」
「明日のお昼、もう一度店にきてくれない?アタシも店のこと、いろいろやらなくちゃいけないからさ」
「わかった。」











金魚ちゃんの店は雑居ビルの3階にあった。1階にはコンビニがあり、その隣は一坪にも満たない小さな花屋になっている。ガラスケースの中には「いったい誰が買うんだ、こんな趣味の悪い花束」と思うものばかりが並んでいた。一度買っているのを見たことがある。買ったのは眼光鋭い人相の悪い男で、安っぽい白いスーツを着ていた。男が趣味の悪い花束を持つと、なかなかこれが似合っている。「おお、需要と供給とはこういう風に成り立っているのだ」と私は心の中で感心した。花屋の傍には屋台がでており、絶対目もくれないようなハンドバッグとか、手にもしないようなハンカチなどが売られていたりする。屋台の光はギラギラと商品を照りつけていた。どこで仕入れるのか不思議な商品を眺めていると「おねえさん、安くしておくよ」と声がかかる。それがこの界隈の夜の日常だった。











昼の二丁目は閑散としていた。誇りっぽい道に煙草の吸い殻やゴミが落ちている。屋台もないし、花屋も閉まっている。雑居ビルの外ではいくつもの大きなポリバケツがゴミ収集車を待っている。夜のネオンがいくら明るいからといって、白昼の光にかなう筈がない。昼間の陽射しは容赦なかった。化粧の上手な女が化けの皮をはがされたような、なんとも名状しがたい気怠い空気が街には流れていた。






私は店に入る前にお茶が飲みたくなったので1階のコンビニに寄った。普通のコンビニである。私は普通のお茶を手にしてレジにいく。普通に支払って、普通にお茶を自分のバッグにいれる。そういえばトイレに行っておこう。店の奥にピンクのカーテンがさがっていた。ああ、ここトイレだよね。私は何の疑いもなくカーテンの中に入った。
















なんだ、ここは。

















裸の男のブロマイドが天井から床まで一面に並んでいる。雑誌もあった。かなり刺激的な写真のオンパレードだ。目をそむけたくなるのだけれど、目がいうことをきかない。私の目は写真を凝視していた。男同士のカップルが私に気がつき、ものすごい目でにらみつけている。この目は女を嫌悪している目だ。本当に怒っている。私は彼等の聖域に土足で踏み込んでしまったらしかった。
by mareemonte | 2007-04-07 21:41 |
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